対話について
昨日よこせさんというマンガ仲間の打ち合わせに飛び入り参加させてもらった。
ネームをじっくり読みながらその意図を1つ1つ整理していく編集者の佐渡島さん。
マンガに対する指摘は色々あって勉強になったことはたくさんあったんだけど、特にセリフというか対話についての話が印象に残ったので今回はそれについて書こうと思う。
指摘はまとめるとこんな感じだった。
・コマの中に入っている絵とセリフが同じ情報になっている
・文字の情報に負けちゃうような絵ではダメ
・説明セリフではなく感情の乗ったセリフにしよう
指摘が強い言葉だったので、あれ?面白くなかったのかな…
事前に読んでいた俺としては面白かったんだけどなあ…と思ったんだけどそういうわけじゃなかったらしく、よくよく聞くと筋は面白いからこの辺を直すともっと良くなるよ!ということらしかった。
よかった。
この指摘については押井守監督のインタビューでも佐渡島さんと同じようなことを仰っていて、
・いいセリフとは「キャラクターを表現できていること」
・セリフの背景に人柄や生い立ち、キャラクター同士の関係性など情報以上の何かを伝える
というようなことを言っていた。
調べると海外には映画のキャラクター毎にダイアログライターという専門の職業もあるらしい。
それくらい演出にとって重要だということなんだと思った。
打ち合わせの中で
「マンガと同じような設定で即興で簡単なお芝居をやってごらん」と佐渡島さんに言われたので、よこせさんと演じる。
セリフはアドリブだったが、やはりその会話の方が自然だった。
思うにマンガを作る際、どうしても他の要素も頭に入れながら作るのでセリフが硬くなってしまうんだろう。
これは翻って自分のマンガにも大いに当てはまる。
お恥ずかしい。
物語の中での対話。
積極的に勉強して技術として身につけたいと思った。
今日はちょっと学びのことだったので真面目なお話でした〜^^
おわり