夢語ったら100億必要だった
インタビューや雑談などでよく訊かれる質問。
「もしマンガがすごくヒットしたとして、その先の夢は何かある?」
これに対し
「ホテルを建てたいです!」
と最近は答えている。
ホテル王に…なれればいいけどそういう話ではない。ふざけたことを言って奇をてらったことをしたいためでもない。
『その人だけのスペシャル』を作り出すことにおいて、マンガは素晴らしい力を発揮する。言葉と絵で読者の感性に働きかけ、気づきや感動を自分ごとにしてメッセージを渡すことができる。それは誰がなんと言おうとマンガの力で、読者だった小さい頃からの実感もあり、自分の中の真実だ。
いつかそういうマンガが描けたらなって憧れをモチベーションにしていまを走っている。
また一方で、空間もマンガとは違った部分でそれを作り出すことができることを知っている。匂いだったり、音だったり、移りゆく光だったり…。前職の空間設計をしていたときにこちらは感じたことだ。
現在はスッパリ設計も他のことも辞めてマンガ家として奮闘している毎日だけど、人生は地続きで、いつか自分のマンガの世界観を持った空間を作りたい。そんな欲がひょっこり出てきたのだ。
融合したら絶対楽しいやつじゃんって。
美味しいものと美味しいものを足したら絶対美味しいものになるの法則的なね。
それならホテルが都合がいいなと、そういうざっくりとした考えだ。
「とりあえず100億くらいかかりますね。」
今日いつものようにそんな話をしていたら、こんな恐ろしい言葉が横から聞こえてきた。その場に同席していた長谷川寛さんだ。
ひゃ…100億!?
嘘だぁ。
いつもお世話になってる長谷川さんの言葉を嘘だと一瞬でも思ってしまって申し訳ない。
だって以前たずさわったデカめの病院だって総工費100億くらいだった気がしたから…。
あれ、違ったっけ…?
……それは違う物件の思い出だったっけか。その時は忙殺されていたし、なんか記憶に自信なくなってきた…。
100億……。
100億かぁ……。
やらいでか!!!
できらぁ!!!💦
応援してほしい。
おわり