キャラクターへの理解力が当面の課題

凶悪犯罪者の絵のラフを提出したら「キャラが弱い」と言われてしまった。
この言葉はけっこう毎度言われていて当面の課題なのです。

どうやらキャラが弱いという言葉には
・演技、表情(内面の理解)
・キャラクターデザイン(絵、顔の造形など)
の2つの意味があるみたいだとは会話の内容でわかるのですが、佐渡島(編集者)さんと話しているとキャラクターのデザインの絵の話をしていると思ったら役者さんがどうやって役に迫っていくのかを考えようといった内面理解の話になったりで、行ったり来たりして混乱していました。

でもこれが今日少しわかった気がしたので共有しようと思います。

いろんなマンガ家さんの悪人顔を模写をしてみた


他の漫画家さんの悪人顔を模写して研究してごらんということで描いたものです。
対象は井上雄彦さん、浦沢直樹さん、松本大洋さん、大友克洋さん。

⇩描いてみて気づいたこと
①井上雄彦さん
特に目に対するこだわりを一番感じた。
井上さんが開発したとされる目尻のデザインのことは自分程度でも知っているけれど、描いてみてまぶたの重みに異常にこだわっていることに感動した。美形だけど悪人の目はこの辺がポイントではと睨んでいる。
※これは悪人顔と直接関係ないですが、他の漫画家さんよりも顔の各部を細かく面で捉えてタッチを入れることで表情筋の微妙な違いを出していた。すごい…。

②浦沢直樹さん
雰囲気を描写するのが上手すぎた。腹に何か抱えていそうな表情とか、裏がありそうとか悪役の表情がそれほど動いていないのに描写し切っている。浦沢さんは印象の造形とカメラ、照明の効果を使ってコマ全体で感情を見せるのが特別上手い人だと解釈した。
※基本偉そうな人は煽り構図が多め。

③松本大洋さん
実は手元に資料がなくて色々検索して探した(一応以前に読んだことあるやつで探したけれど)。コマの中のキャラクターの配置、ポーズで悪人だとわかる。重心の取り方。表情のアップはメビウスのような破線で顔の立体感を増して怪しさを出していた。
奇抜なデザインにも意図を感じる。ひねくれ者は髪がくるんとしているとか。

④大友克洋さん
意外に酷い悪役っていないかもしれない。思いつかなかったのでとりあえず鉄雄を描いた。
デザインとして顔の中心に目がいくように眉毛の角度や鼻の影?が描かれていてぱっと見この表情は一番目をひいた。口の曲がった開き方に己に対する自信と相手への挑発を感じ取れる。

思えば何かマンガのキャラクターを描くというのはほとんどしたことがなかので今回やってみてよかった。

キャラクターの「強い弱い」の意味がいまいち理解できないでいたのですが、描いた感覚としては”圧”というか”迫力”なのかなと思いました。
模写している間、表情を丁寧に追って描いていると手からキャラクターの気持ちが逆流してくるような感覚がありました。
これは内面がきっちり映し出されているということなんでしょう。

自分の絵とだいぶ違う感覚。

模写をしてわかったこととしては冒頭の2つはどちらか一方が欠けていることはなくて2つセット。なので分離して改善しようということがそもそも良くなかったように思いました。


これからこの模写を踏まえて、凶悪犯罪者を改めて描いてみようと思っています。本当はそこまで載せなきゃなのですが、遅くなっちゃったのでとりあえずここまで。
ちょっとまだ理解しきれていないので、とりとめのない文章になってしまったかもしれないけどそれは申し訳ないです。
読んでくれてありがとうございます。

おわり

大吉っ!!
8
デザイン設計(Landscape)→漂流期間→マンガ家 twitter→@w_tokushun

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