夜中の日記は真面目にアホになる
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「神は細部に宿る」
と建築家ミース・ファン・デル・ローエが言ったそうな。
ものづくりはなんでもそうなんじゃないだろか。きっと。
マンガも。そう考えている人も多いのでは?
でもちょっと待てよと。
その場合、神は完全な存在なのだから読者はいらないし、建築の場合は利用者がいらないってことになっちゃうのでは?
すでに完全なものなんだから。
もっと言えば"細部"だけで完全なんだから他の部分いらないじゃんか。という名言に対して意地悪なワクマルが出てくる。
そう言えば「あの作品は神だね」
って"神"を近頃よく見かける。
考えてみると、軽薄なノリに見えて実はこれが真理な気がしてきた。
作品に神を宿すのは作り手ではなく受け手ってことだ。
これで完璧。
じゃあ作る側は不完全なものを目指すのかというとそういうのも違う気がする。これは丁寧に作った先の話で、どこまで行っても完全になりえない作品の空白を受け手の想像力を誘発して完成へと導こうということ。細部とはその空白のことなんじゃないだろうか。
難しいことを考え始めてしまった。ただの日記だというのに。
現在深夜3:00。
全部静かな夜のせい。
要するに、作品を一生懸命作って、細部まで熱心に見てくれる人がいるっていうこと自体が尊いなという話。寝る。
なんちゅうまとめだ。
おわり
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デザイン設計(Landscape)→漂流期間→マンガ家
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